7月場所終了

 今回は多忙に付き、相撲ネタを書くことができないまま朝青龍の優勝で幕を閉じてしまいました。しかし4連覇ですよ。15-0、15-0、13-2、13-2。合計して56勝4敗。「朝青龍貴乃花より強くなったか?」とかがネットで色々言われ始めていますが、甲乙付けがたくなってきたのは確かでしょう。間違いなく大横綱の道を登っています。
 ともあれ、今場所の力士の何人かについて短評をしていきましょう。
時天空(前17、6-9):新入幕も幕尻で負越し。幕内力士のレベルに跳ね返されたという格好か。足技がほとんど効かなかった。素質はそれなりに高いと思うので、もう一段レベルアップしてから戻ってきて欲しいモンゴル力士です。
闘牙(前16、6-9):この位置での闘牙の負越しは珍しい。今場所は得意のはたき(2ch的にはTSPと呼ばれる)がほとんど決まらなかった。幕内の名物力士だと思うので、また十両で暴れてから戻ってきて欲しい。
普天王(前15、10-5):入幕の場所はパッとしなかったが、ここにきて2桁。来場所が楽しみな力士。とはいえ私はまだこの人の相撲振りをよく掴めていない。
豊桜(前14、12-3):幕内下位とはいえ、12勝というのは優勝することもありうる星で、敢闘賞は文句なし。付き押し、突っ張りともに威力がある。この活躍が本物かどうか、来場所大きくあげた番付で試されるであろう。
隆乃若(前13、8-7):上位に居た頃の厳しい攻め口は2,3番あるもそれ以外はまったくいいところ無し。そろそろ浮上して欲しいと思ってもう何場所になるだろうか。
土佐ノ海(前11、11-4):まだこの番付に沈む力士じゃないと納得できる結果だ。
追風海(前10、7-8):残念ながら負け越してしまった。やはり攻められると非常に脆い。突き押し型の力士にどう対していくかがやはり課題だと思う。
朝赤龍(前10、11-4):14日目の白鵬-朝赤龍戦は今場所のNo.1取組であった。千秋楽の雅山戦も良かった。朝青龍とは力の差が相当あるにしても、関脇を張れる実力は兼ね備えてはいる。あとは経験あるのみだろうか。
白鵬(前8、11-4):北の富士大絶賛の19歳。現在の幕内の若手での最有望株なのは間違いない。来場所はいよいよ幕内上位に上がり横綱大関と総当りとなる。真価を発揮する楽しみな場所になる。いまの調子のまま行けば大関になれる。
雅山(前7、12-3):私は数年前まで雅山が好きでは無かった。明中時代の悪行伝説や、大関時代の弱さがあまりに眼についたからだ。しかしこの力士のコメントはいつも面白い。楽観主義に立って取り組んでいる。そんなわけで去年から好きな力士に入るようになってきた。で、今場所はようやく、雅山らしい重い腰が復活してきた。成績も優勝次点と立派なものだ。聞けば武蔵丸に四つを教わっているらしい。なるほど、曙は高見盛を育てその後どこかに行ってしまったが、武蔵丸は親方としてまだまだ健在だ。来場所が楽しみである。

 上位の力士への評価はまた後ほど。