疑惑のアヌシュ

http://athens2004.nikkansports.com/paper/p-ol-tp7-040827-0049.html
 なにが「引退することで潔白を証明する決意を示唆した」ですか。潔白の証明は正しく検査することによって得られるもので、その後で堂々と侮辱に対して怒るなりすればよろしい。だいたい、同じコーチに指導された選手が検査拒否でメダル剥奪されているわけで、疑われるのは当然でしょう。ちなみにこのメダル剥奪された円盤投げのファゼカシュはCASに提訴したそうな(http://athens2004.nikkansports.com/athletics/f-ol-tp5-040827-0053.html)。検査拒否をしながら何が提訴ですか。
 最初はこのアヌシュの問題が浮上してきた時、「まあこれだけ実力のある人だからね。結果はシロで終わるんじゃないかなー」とか思っていましたが、こういう事態となり、いまは私も妖しく見ています。引退示唆は追い詰められている証拠ですよ。IOCがんばれ。これで「正しく検査して」シロだったら然るべき人が「正直スマンかった」と平謝りする必要は勿論あるわけですが。
 ともあれ、日本はこういったドーピング問題が殆ど出てこない。これは、M・キーナートも絶賛していましたが、誇れることです。
 ちなみに、ドーピングという行為がスポーツ選手にとってなぜ相応しからざるか、誰でも知ってそうなことですが、だからこそあまり書かれないわけで、ここで一応書いておきますね。ドーピングの効果はてきめんで、使わない人に比べて圧倒的なパフォーマンスを発揮します。んじゃみんな許可してしまえばいいじゃないか……という案が出てきそうなものですが、こうしたドーピング剤はやはり自然ならざるもので、ジョイナーのように急死、でなくとも多くの人が心臓発作などで亡くなっている。そんな薬を使うことが許されていいはずはないわけで、こうした悪魔の薬による不正は、いかなる手段によっても見つけ出さなくてはいけないわけです。社会的にも悪影響を与えますしね。(このへんもどうぞ→http://www.volleyball.gr.jp/dop.htm