充実の初場所

 初場所の15日間が終わりました。ここ2、3年でもっとも充実し盛り上がった場所だったと思います。優勝は大関栃東白鵬が勝った次の結びの一番で、手負いの横綱を撃破して、14勝1敗での優勝です。久々の日本人力士の優勝であることでも沸いてるのでしょうけれども、14勝という星がまた凄いですね。不調の朝青龍に、2大関魁皇、大海)の休場という背景があったからという部分もありますが、どうあれ立派です。ただ一つの負けは雅山に喫したものでしたが、これはありえないくらいこの日の雅山が強かったためでした。負けた取り口にはいつも失敗点を分析する栃東ですら、負けたことにそのまま納得したほどでしたからね。
 角番から一転、来場所は綱とりへ。そして白鵬も終盤は全て勝ち13勝になり、こちらも来場所は大関取りの場所となりました。ノルマはどうやら12勝と提示されたようです。3場所合計が33ではなく34を設定されたのは、先場所が9勝だったからのみならず、現在すでに4人の大関がいるから、ハードルを少しきつくしたのもあるかもしれません。ちなみに魁皇のときは8-14-11で大関になってます。この時って実は8-14-10の時点で大関当確のお墨付きが出ちゃったんですよねえ。勝ったから結局目安の33にたどり着いたわけですが。
 そうそう魁皇と言えば今場所は大海とともに途中休場でした。普通2大関が休場すれば盛り下がるはずの場所なんですよね……それでもこれだけ沸いてしまって複雑な気分。来場所は存在感を見せると共に角番も勢いよく脱出してもらいたいものですが。
 今場所の朝青龍は、終盤の怪我(肉離れ)はともかくとして、やっぱり稽古不足だったのでしょう。年間完全優勝も果たして気を抜いちゃってたのでしょうね、まあ朝青龍も人の子だったとも言えます。来場所はきっちり体調は整えてくるとは思います。
 最後に、栃乃洋十両優勝おめでとうございます。いろいろあって幕内陥落しちゃってたけど、やっぱり格が違いました。はやく上位と当たる番付まで戻ってきて欲しいですね。

 来場所は3月。話題には尽きない場所になればいいですね。