WBC:日本、キューバを下し世界の頂点に立つ(2)

 蛇足ですがもう少し追加。

 世界の頂点と言っても今回は16ヶ国しか参加していませんでしたし、しかも中南米では日本はキューバとしか当たらなかった。韓国と3回戦ったりと、アジア相手ばかりだったのですよね。これはWBC企画者側がアメリカが決勝戦に出やすいように企んだためとはいえ、ドミニカやベネズエラプエルトリコパナマ等と日本が当たっていたら実際どうなっていたことやら。というかそういう対戦も見たかった。
 などと考えると実力的最強が日本だと証明されたわけではないし、正直そんな事は思ってないというか。王監督の評価通り「世界レベルであることが認められた」という程度に留めておいた方が良いでしょう。しかしながら、サッカーで言うならブラジル、アルゼンチン、イタリアに相当する相手がアメリカ、キューバにドミニカだったわけですから、そういう強豪の居る中で優勝したということはやはり大変価値のあるものでしょう。
 決勝のキューバ戦は、準決勝でこそドミニカ相手に投手の2枚看板を使い切ってしまったことが敗因の一として上げても良いのですが、これら出場国の中で既にシーズン中であった国で、本来コンディションは最高のはず。そういうチームを破ったのは、やはり日本の地力であったとは言えます。

 日本における野球人気が凋落してるとか言っていましたが、この日の決勝戦の平均視聴率は43.6%、瞬間最高56%と高い数字が出ました。代表戦だからとはいえ「凋落?なにそれ」と言えるような数字ですね。
 まぁ確かに巨人戦中継の視聴率は下がる一方なのですが、これは巨人が勝ててないのが原因。あとは終了まで放送せずに打ち切ってしまう体制が悪い。まあ延長するとスポンサーへの賠償とか色々ある事は知ってますが、視聴者にしてみれば一番大事なところを放送しないなんて、人をバカにしていると憤慨するのが当然なわけで。
 まぁ、野球観戦スキーな私としては、WBC優勝で国内も多少なり盛り上がるといいなぁと思っています。