ブロガーの6タイプ、だそうな?

 何か面白そうな記事があったので。

「情報発信」「熱烈読者」……ブロガーの6タイプ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/21/news082.html

 えーと、要するに

Point1) 更新を頻繁に行うか、それほどでもないか
Point2) 閲覧を頻繁に行うか、それほどでもないか
Point3) 閲覧者のうち、コメント、TBなどを頻繁に行うか、それほどでもないか

 この3項目で場合分けをして人数を振り分けてみたと。なるほど確かに組み合わせは6パターンしかないですね。
 さて、構造主義かぶれの私は、分類法に出会ったときは必ず次の視点で見直します。それは「分類の仕方は正しく相互矛盾や漏れは無いか」「分類されたものの分析が正しいかどうか」
 ということで見直してみますと…

>・情報探求ブロガー──閲覧とコメント・トラックバックが高頻度。意志決定の際にWeb上の情報を探し、コメントも書き込んで情報の真偽性を問うタイプ(40万人)
>・熱烈読者ブロガー──閲覧が高頻度。ブログを情報メディアとして重視しているが、ブログの各機能は使いこなせていない(258万人)

 まずこの2箇所が引っかかります。コメントとトラバを同列に扱っていること自体問題がある気がします。トラックバックを頻繁にする人ってそもそもサイトの更新者ではないですか。そしてこの分類は本当に情報探求者というべきものでしょうか? あるブログサイトがあるとして、そこを仲のいい、サイト運営をしない友達というのはこの分類に殆ど属しませんでしょうか。それに情報を探す人の殆どは普通はコメントもトラックバックもしないかと思います。
 熱烈読者、という区分けについても、「機能を使いこなせていない」というのはさてどうなのか。読者タイプではあるとしても、機能を使えないのではなくて閲覧に徹しているがゆえに使わないだけのような気がします。それに「情報メディアとして重視している」のでしょうか? たまたま見たいサイトがブログサイトだったというだけのような気がするのですが。
 私がこの記事に対して下す結論:分析不十分。かろうじて6パターンの利用者の算出が有意あるデータと思えますが、書込頻度の高い人の合計が221万に対して閲覧が頻繁な人の合計は466万………うーん、閲覧者比率って2倍程度ではないような気もしてしまいます。

(自己補足)
 ブロガーってそういえば閲覧のみの人も含めてよかったっけ?と後から気になったので確認。しっかり調べると用語的には、ブログサイト運営者に限定しているようですね。まあ初めては見たものの放置してるような人も含めているとは思いますが。ともあれ、この観点から見直してみると、「サイト運営をしない友達」は除外されるわけなので、私のここの指摘はちょっと誤りだった模様。だからといって探求者タイプと言う表現はやはり認めにくいことには変わりありませんが。