松井稼のメジャー行き表明

 これでまた、日本からスターが1人失われるわけです。かかる流出に歯止めはかからないものか? まあ無理でしょう、日本のトップ選手は2億3億、かたやアメリカは10億15億ときた。しかもアメリカに行けば日本人全体にファンを獲得することができます、魅力がケタ違いというわけ。M・キーナートも言っていますが、「ずっと夢だった」といった発言の裏には常にやはり「お金のために行く」という意思も隠れているのです。
 日本の球界がアメリカ並みに支払えるわけがなく、こうしてトップ・スターは今後も次々と巣立っていくことでしょう。たぶん、もう、どうしようもない。彼らができることは、スター流出による日本球界の人気低下をどう防ぐかというアイデアとの戦いになるでしょうか。選手の個性を前面にPRする作戦に出るか、外国人選手をたくさん輸入して派手に盛り上げるか、あるいは選手ではなくチームへのファンという意識を強化させる手段に出るか(地域密着型はそういった傾向になる)。
 幸いなのは、どっちに言っても野球は野球。野球総体としての人気減少にはならないと言う事です。この点、入門者が次々減っている相撲と比べればまだ未来があると言えましょう。
 ま、超一流の選手はメジャーに行くものだ、という諦めというか認識を最初から持っておけということでしょうかね。トップスターの流出はもちろん痛手なのですが、そのぶんまた、魅力ある人材も出てくるはずです。最初は悲観的に捉えていた私ですが、最近は以上のように悟り気味だったりするのでした。

#補記:
ただ、パリーグ→メジャー、パリーグセリーグという流れについて、パ・リーグとしては深刻な問題ではあります。この件については色々考える必要があるのでしょう。