画材ふたたび(お絵かき講座もどき)

 先日、調布に行く機会があったので、久しぶりに駅前の文具屋に行きました。調布パルコに隣接した文具屋のこの2階は、画材専門フロアとしてかなりの品揃えを見せています。スキャナを先日再購入した私の目的は、コピック(アルコール系カラーペンと思ってください)を買う事でした。
 コピックは学生の頃にだいぶ愛用していました。なぜ買いなおしたのか? 何年も経ったから色も悪くなっただろうという事と、一まとめにしておいたらインクがこぼれたり、うっかりそこにチョコを入れてしまって溶けてしまい、表面が腐ってしまったという恐ろしい状態になってしまってまして(^^;
 コピックがあると、パソコン上で絵描きをするより何倍も早く絵が描けます。もっとも色数分買わないといけませんし、1色につき\250-\380するというお値段なわけで、とても全セットなんて揃える気はありません(揃えようとすると3万とか5万とかいう出費に…)。私にとっては本気の絵を描くための画材ではなくて、趣味イラスト用といいますか、クオリティは別としてさっと描きたいための画材なのです。
 私はそれを具体的にどのように使うか? まずは紙を用意し、クリップボード(文具屋で売ってます)を使って絵を描きます。このクリップボードは必ず下に縦罫線だけ引かれている紙を挟みます。これがあると人物のバランスが取りやすくなります。縦罫線の紙は頑張って定規とペンで書いて準備するなんて愚かで、パソコン使いならExcelがあれば誰でもすぐに作れます。なお、絵というのはシャーペンを使います。
 白黒絵が出来上がったら、すぐさまそれをコピー機に通します。線を黒くする事と、色塗りに失敗した時にやり直しができるようにするためです。ちなみに黒くする事と言えばペン入れがありますが、ペン入れしたものにそのままコピックを使うと滲んで大失敗します。どちらにせよ、コピックを使う前にはコピーをとります。コピーインクはコピックと相性が良いのです。
 で、コピー版を使い、コピックで色を塗っていきます。できあがったらスキャナで取り込みます。頬の赤らみのようなぼかしたものはスキャン後に付けます。また、眼についても、グラデーションをかけたほうが綺麗になるケースが多く、スキャン後にツールで補正することもままあります。
 コピックでないといけないのは何故か? いけなくはないんですが望ましいだけです。コピックのペン先はブラシ状になっており、塗りやすくなっています。そして紙に色が染み込んでいくのですが、色ムラがとにかく出にくいのがポイントです。ただ勿論、ちょっと乾いた後で塗ってしまえばしまえば色は変わってしまいます。が、逆にこれを利用すると、1色でアニメ塗りにあるような影塗りができるようになります。
 コピックの色はかなり繊細に表現できます。このへん100円だか150円だかのマーカーと比べてみると差は歴然です。
 まあ、つらつら書いてても、今は自宅に居ないのでサンプルも示せないから今日はこのへんで。