クマノミ乱獲キター

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040107-00000015-ryu-oki
(関連)http://d.hatena.ne.jp/gumina/20031217
 次々とダイバーによってさわられていくニモ達。米国でもこの現象は起きていたようですが、日本でも危惧した通りになってきているようですね。この一連の問題の犯人はさて、誰でしょう?
1) 乱獲するダイバーたち(販売目的のね)
2) クマノミをほしがる、ニモファン
3) ディズニーとかアニメ制作・配給元
熱帯魚が主人公のアニメを見れば熱帯魚が欲しくなるのはごく自然なわけで、それは責める事はできません。ダイバーに矛先を向けようと思っても、彼らも「需要があるから供給しているだけ。それは商売として当然のことだ」とでも言うでしょうか。
 それぞれに因があるとは思いますが、私は敢えてディズニーの責任を問うてみたいところです。それを世に出した結果、よからぬ状況が次々発生するというような作品は(エンターテインメントは別として)ある意味悪い作品と言えましょう。ニモに愛着が出れば出るほどニモは海から居なくなっていくこの悪循環を作品が生み出していることは否定すること適わぬものです。
 この一連を見ていると、無人島を舞台とする、ある児童文学作品を想起します。このお話、主として無人島探険物なのですが、自然動物の保護がテーマに織り込まれており、それを自分のために捕まえようとする人間との戦いが描かれています。読み終えた子供は、自然動物に興味を持つようになりつつも、「ああ、興味本位の結果で無闇な乱獲をして彼らの生活を乱してはいけない。我々は守らなくてはいけないのだ」ということを強烈に学ぶに到るのです。
 「ニモ」には、そこまでのテーマとしての働きかけがあったかどうか。単にメタファとして用いただけだったのか?……というところですが、肝心のこのアニメ、私はまだ見てなかったりします(汗)。ので、この話の続きは一度見てからということにします。