中日の観戦は天覧相撲でした

 初場所8日目、国技館に大相撲観戦に行ってきました。なんとなくいつもより物々しい警備。なんだろね?とか思っていたら、「本日は天皇皇后両陛下がご観戦されます」とアナウンス。天覧相撲か!
 勿論こういうのは事前に情報として入ってくる事もなく全くの偶然。もっとも、「国技館で」「年に1回で」という条件に、さらに最近の人の入りの悪さから「恐らく満員御礼の出るであろう日に」という条件が加わり、8日目、14日目、千秋楽くらいしか候補にならず、国技館に毎場所行っていれば、遭遇する率は結構高かったりするのでした。
 しかし残念なことに、私の席は正面2階上段。両陛下のお座りになられる場所は2階最下段……ようするに入場から退席までお姿の拝謁ができないでした。
 天覧相撲は普段の相撲と何が違うか?取り組みそのものは同じですが、いくつかの形式が多少変わります。まず土俵入りは普通、円を成して陣取りますが、この日ばかりは全力士が正面を向くような形になり、一人ずつ紹介を受けます。また、場内アナウンスが普段は観客全員を想定としたものなのに対して、「以上、…のご紹介をいたしました」などと、完全に両陛下に向けたアナウンスに変わる訳です。その他、翌日の取り組みを行事自ら発表するなど、普段は見られないシーンがいくつかありました。
 それはさておき取組。水入りになるような大熱戦を期待したのですが、この日は淡白であっさりした相撲が多く、特に盛り上がるべき大関戦の2大関が引き落とし、はたきこみで勝利を収め盛り下がり。16番のうち、内容的にも最も盛り上がったのは高見盛-若の里戦でしたかね。今場所は強い敵に次々ぶつけられ調子の良くないロボでしたが、陛下の御前で、この日ばかりは気合を入れなおしたのでしょう。これを機に後半戦頑張ってもらいたいと思います。
 残念なのは武双山がこの日怪我で、9日目からの休場が確定してしまったこと。今場所はいつもよりは調子が良さそうだっただけに残念です。でも、怪我しやすいのはやっぱり稽古不足ってことでもあるんだろうなあ…。(怪我だからこそ稽古できないという面もありますが)