突っ込みがあったので…

 TYPE-MOONはもう商業活動になってますよ〜という突っ込みを友人より頂きました。そういやそうでした。認識は確かにあったのですがイメージが抜けてないようです。まだ店頭に並んでる作品見てませんからねえ〜。まあ、単に私が情報不足だったわけなんですが。
 ところで、これに関連した指摘をひとつ、別の方から頂きました。一言で書くと「同人の方がマンパワーを費やす事が可能なのではないか」という内容です。この指摘は一つ仰るとおりだと思います。あくまで一般的な状況としては、同人作品のボリュームを1とすると市販作品が7とか8などと見積もれまして、そうなってしまう原因としては、仕事じゃないために思う存分開発に時間・労力を費やせないからということが挙げられ、だから「市販のようなマンパワーは費やせない」と書きました。しかし、市販の世界は不況のまっただ中で(同業会社数の増加による飽和が主原因)、マンパワーを納得のいくまで費やせないままリリースする作品が多い、というのも確かで、つまり「仕事量には限界がかけられている」となります。まあ、実力があり売れると分かっている所は思う存分費やせるわけですが。同人から転進したTYPE-MOONは今回これに該当するわけですね。
 ともあれ、同人にはそうした「利得絶対優先」の縛りはとりあえず有りません。人が少ないのと、1日に費やせる時間が限られているなどという制限がかかっている事が多いわけですが、その気になれば満足行くまで作りこむことも可能です(その気だけで作れるほど甘いものじゃないのですが)。全てにおいて市販を凌駕するのは至難の業としても、ある分野に特化すれば(多くはシナリオですが、音楽などでも充分可能ですね)、評価として上回ることも充分ありえるというわけです。
 もしも、必要なだけの人数、しかも有能な人たちがいて、彼らが学業や普段の仕事などにあまり拘束されないのだとして、そういう人たちが気合の入った同人作品を作ろうとすれば、確かに凡百な市販作品はたやすく凌駕することができると思います。