ただの水です〜

 で、NASAの発表は皆さんご存知の通り、火星に水の存在(を示す証拠)が確認されたとのこと。そして水の発見の後は、火星に微生物などの生物が住んでいるか、あるいはかつて存在していたかを確認する事が焦点となります。
 で、だからなんだって?……と、思う人も居るんじゃないかと。火星人ならともかく微生物ごとき、特筆すべき事ではないじゃないか、大体科学的推論によって、もう他の太陽系のある惑星に水があるとか生命があったっておかしくないと言われているんだから、などと。
 しかし、科学的推論と言いますが、その実証が今まで出ていなかったわけなのです。証拠薄弱なまま推論をしていたに過ぎません。「我々地球人は宇宙において一人ぼっちなのであろうか? そうなのだとしたら、何故我々だけが?」という問いがずっと昔からありまして、このテーマは哲学・宗教・SFを巻き込んでいました。「太陽系的モデルにおいて、だいたい太陽からの距離が地球〜火星程度にある惑星には生命が生まれる可能性がある」こうした仮説について、今まさに調査している最中なのです。なので、重大な発表であったことには間違いないわけで。
 しかし1日じらされた間に、「発表します。火星人が大挙して押し寄せてきます!」「発表します、火星にはかつていかなる水も生命もない事がはっきりとしてしまいました!」なんてオチだったらどうしようとか色々妄想してしまったではないですか(笑