中日終了

　春場所８日目まで終了。昨日まで無敗の朝青龍、魁皇、千代大海、朝赤龍ともに勝ってストレート給金となりました。朝青龍は玉乃島を問題とせず２３連勝、武蔵丸の持つ連勝記録を抜きました。２０を越えてくると毎日が連勝の話題で盛り上りますね。こうなったらもう少し勝ってもらいたいものです。
　さて、中日終了と言う事でいつもよりもう少し色々書いてみます。
　魁皇は今日は一気に持っていけませんでしたが相手も重量級の土佐ノ海ならでは。しかし地力の差で結局寄り切り、万全の相撲でした。「寄り切る魁皇は強い」と朝青龍も言ったそうですね。そういえば小結で14-1で初優勝したときも厳しい寄り切りが随所に見られました。ちなみに朝青龍は先場所など、インフルエンザにかかったらしい魁皇に「大丈夫か」と声をかけたというエピソードもありました。こうしたやりとりを見る限り、好意とともに魁皇の強さを完全に認めているんでしょうね。
　千代大海。昨日は薄氷の勝利を拾いましたが今日は強敵栃乃洋を圧倒。立合い
の勝利という面も強かったですがね。８日間見ると危ない日と万全な日が半々で、安定していないのですが、それでもこうして連勝してしまうあたり、ツキがあるということでしょうか。
　朝赤龍。びっくりの８連勝。腰がしっかりとしているのは元からでしたが、以前はそれだけがウリという感があったものの、今場所などはそれをフルに行かして攻めています。取り口は派手ではありませんが、ミニ朝青龍といいますか。安定したいい相撲です。幕内下位なら確かにそうそう負けないような気がします。まあ上位の若の里あたりには通用しなさそうですが。
　武双山は今日は琴光喜に負けましたがこれも両者いい相撲。ここで負けてしまうのは武双山の対応力の限界という気もしますが、いまの調子なら勝越しは堅いでしょう。
　その他、黒海は今日は高見盛に勝って7-1。グルジアの暴れ馬は今場所２桁楽に勝ちそうな勢いですね。旭天鵬や垣添が３役で跳ね返された後に割り込んでそのまま定着以上の活躍をしてしまいそうです。動きに安定感がまだ欠けますが、しかし動きそのものは案外俊敏です。
　貴ノ浪はここでようやく２つ白星を得ました。あと２つ勝っておけば番付的には大丈夫でしょう。
　十両では追風海や隆乃若、春日王あたりが依然好調。３人とも幕に戻ってきてもらいたいお相撲さんです。しかし、７日目に見せた追風海の八艘飛びはもはや名物の一つになってしまいましたね。首が悪いからぶちかませず、普段は前褌を取って耐え、足腰の良さで攻勢に転じていく相撲なのですが、八艘飛びのような変化を混ぜる事で、相手に警戒心を起こさせて立会いの突進力を弱めようという企てだと私は見ていますが。
　十両以下では、もちろん萩原と琴欧州が注目株。というか、安馬や時天空なども十両に上がってきて、新世代の力士が一通り出てきたという印象があります。
　ともあれ残りあと７日。今のところ締まったいい場所になっており目が離せません。
　ちなみに私は国技館開催の時は必ず１日は観にいっています。ただ次からは２日見に行こうかなーなどとも思っていたり。浦安から両国はそう遠くないので、休みの日であればいつでも見にいけるわけですしね（チケットなんていつでも手に入りますし。無論Ｂ席より安いものに限りますが…）。