短評3回目

 忙しすぎて残りの力士の短評を書く暇がなかった…。今も時間ないのは変わりないのですが、「ずいぶん経っちゃったし、もういまさらだし。('A`)マンドクセ」にならないうちに書き上げてしまいます。
旭天鵬(前1、8-7):三役定着までは到らないが、横綱大関総当りする地位で勝ち越せているわけでそれなりに強いのだ。下位への取りこぼしが少ないのは四つ相撲ならではか。ただし横綱大関戦の勝率は武双山以外は極端に悪く、もう一歩の飛躍を期待したいところ。
琴光喜(小結、7-8):初日に魁皇を撃破して調子に乗るかと思ったら意外な負け越し。大関を嘱望される器ではあるのだが…。しかし朝青龍戦はもはや相手になっていない
力の差がこれほどまでについてしまったとは。
栃東(関脇、10-5):ギリギリの星で大関復帰を果たす。大関になってから精彩にかける事多かったが、今場所は休場明けとは思えぬ、大関昇進時にあったような鋭さが見られた。無敗で突っ走っていた朝青龍を撃破した相撲は見事。横綱は負けるべくして負けた。こういう相撲が安定して取れるならやはり大関でいるべき力士だ。
若の里(関脇、8-7):3役を保てるものの相変わらず大勝ができない。朝青龍は倒すものの他の大関栃東戦に全敗。このままくすぶっていると白鵬琴欧州に抜かれてしまうこと間違いない。
北勝力(関脇、3-12):先場所は優勝争いの先頭にいたはずなのだが、なんとも無残な相撲振りだった。とはいえ、北勝力は上位に来るとやたら大敗するというのは、はっきりいっていつものパターンなのだ。今場所は突き押しの圧力が弱く、腰の粘りも弱かった。番付は下がるが、また出直して三役に上がってきて欲しいところ。
武双山大関、8-7):角番の場所、結果的には帳尻を合わせるようにぎりぎりの勝ち越し。7連勝の間は間違いなく大関級の圧勝相撲ではあったのだが…しかしやはり大関の務めは10番勝ち、優勝争いに絡むこと。この点においてやはり不甲斐無いのだ。
魁皇大関、11-4):4日目で2敗(取りこぼし)し、周囲の期待をいつものように裏切った後、終盤で気が付けば優勝争いに参加してくる、いかにも魁皇っぽい場所であった。相変わらず他の大関(+栃東)には全勝するも、朝青龍には完敗。魁皇の遅い動きでは横綱の早い動きに対応するのは厳しいかも知れない。というより、横綱の方が魁皇の取り口をしっかり研究できているという感もある。なお、hmtcip氏の歴代大関偏差値ランキング(http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=SP&action=m&board=1157785&tid=bag6aa4nbg4xa4okdceva4kbcea4a4a4na4ga47a4ga4a6a4ab&sid=1157785&mid=493)でも魁皇はとうとう3位に浮上した。
千代大海大関、10-5):不戦勝の武双山戦以外の上位3戦(栃東魁皇朝青龍)に全敗。とにかく上位戦の成績が悪く、今の攻め方では彼らに通用しないということだ。実は魁皇戦はあと一歩のところまで攻めてはいたのだが、土俵際での逆転負け。11連敗だか12連敗だったか?大海も強い大関の部類に入るというのに、同じ大関同士でもこうも差が付いてしまうのか。「ここまで攻めても勝てないのか千代大海!」と叫んだアナに、「なぜ天は魁皇を生んだのか…」と嘆いた大海ファンの台詞が印象的だった。
朝青龍横綱、13-2、優勝):4場所連続優勝、凄いことだ。武蔵丸などは、ありありと一人横綱の重責を負いながら相撲を取っていたのが伺えるが、朝青龍はなんの苦もなく相手を退けている。これほど強い横綱が君臨しているというのは、やはり土俵がしまる。某掲示板にあった、「朝青龍が勝つと相撲が面白い。負けると相撲がもっと面白い」という書き込みは至言と思う。定期的に土俵外でも問題起こして悪い意味で賑わわせてくれるが、いまこの横綱を失うわけにはいかないのは確かだ。
 ということで評価完了。十両力士についても色々書きたい事もあるけど時間の都合上パス。次の9月場所、また国技館ということで当然見に行きます。うまく夏休みとかとって、2回は生観戦したいものです。