奇跡と、憤激と

 アジアカップ。ヨルダン戦に続き、準決勝のバーレーン戦もまた、絶体絶命の状況から逆転勝ちを収めた日本。奇跡という言葉は連発するもんじゃないとしても、少なくとも奇跡的な勝利とは言えます。この2つの勝利は、決勝如何によってはその輝きを変えることがあるかもしれないにしても、お茶の間の日本人に素晴らしい興奮をプレゼントしたのは確かでしょう。
 ちなみに私は昨晩のバーレーン戦は開始直後はまだ仕事。ネット速報で0-1になったことを知り「厳しい戦いかもなあ」と思いつつ仕事を片付けて帰宅。その途中の弁当屋のTVで2-1で勝っていることを知り、家に帰ってきたのは後半43分、2-3で敗戦直前の、あの同点弾の直前でした。「敗戦か。敗戦なのか」と覚悟もしながら最後の瞬間まで見届けようとしていたところだったもので、そりゃもう飛び上がって喜びましたよ。
 しかし、この素晴らしい日本の勝利ですが、それ以上に私を含め、お茶の間の人たちは、中国側の態度に憤りを感じたことでしょう。
 ホスト国は参加国をもてなし(自国の応援は別として)、概ねは中立を貫く。そういった基本的なモラルを欠いた、日本への大ブーイング。重慶だけがあんなに酷いのかと思っていたら昨日の済南でも同様だったというではないですか。なんて人たちだ。私たちは日本チームとその日本人観戦者に向けられた扱いを忘れることはないでしょう。
 潜在的に中国は反日的であるということは知っていたわけですが、ここまで露骨な態度を見せられるとは。政府間での公式協議こそ少ないものの、日本には数多くの中国人の労働者が入り、日本もアウトソーシングという形で中国の会社に仕事を出し、輸入・輸出も含めての経済での関係は大変大きいものがあります。しかし、現実はこうだ。
 最初は「彼らの中では中東のチームが大人気のようで……」と10chもぼかしながら報道していましたが、敵対の態度をとり続ける彼らについて、お茶の間を騙し続けることなど不可能なわけで、すぐに多くのメディアがこの一連を報道し、事実を重く見た政府も動き始めています。当然ですね、この事実は重いのですから。配慮しながらも中国政府に事態の改善約束を要求してもらいたいです。今回のアジアカップだけでなく、北京五輪にも関わってくることですから。
 立場が逆で、日本人が中国チームとその観客に対してこういうことをやったならば、きっと中国人は数万、数十万のデモを日本大使館前で繰り広げ、国家としての謝罪を求めてくるに違いありませんし。
 しかし、反日感情がここまで酷いものだということは、政府はとっくに知っていたことなのでしょうか、それを隠していたのでしょうか?少し気になります。私はあまり日中関係は詳しくないもので(^^;
 ………で、中国へのODA廃止マダー?チンチン(AA略