お疲れ様でした

 さて、大相撲11月場所が幕を開けています。この話題を書かなかったのは、初日に魁皇があっさり負けてしまい意気消沈したためでした(^^;
 で、今日は4日目なのですが、早朝、武双山引退の報が飛び込んできました。ここずっと精彩を欠き、今場所も初日から3連敗。引退の予感はしていましたが、負け越すまではやるだろうなとも思っていたので、予想より早い知らせにはちょっと驚きました。
 武双山。当初は「平成の怪物」と言われ、圧倒的な馬力が魅力的でした。特に貴乃花相手には強く(と言っても通算では大きく負け越していますが…)、強引な巻き落としで何度か貴乃花を土俵に叩きつけています。ちなみに貴乃花引退のきっかけも、この巻き落としによる怪我でした。
 平幕にはちょこちょこ負け、千代大海以外の大関以上相手には殆ど勝てず、「十番は大関の義務ですよ」と言いながらもクンロクが板についてしまい、大関の弱さを嘆かれる時に必ず槍玉に上がっていました。
 そんな武双山ですが、決して弱音を吐かない力士でもありました。どうみても怪我とか風邪とかで体調を崩している時も「いつも通りです」「結果が全てです」と、言い訳をしなかった。これは魁皇と正反対と言えましょう。若干まわしが緩かった感はありますが、変化は殆どせず真っ向勝負。持ち前の馬力で型にはまれば電車道でしたが、残念ながら怪我のため小回りが効かず、負け方が実に脆かった。
 ともあれ、武双山関お疲れ様でした。