暴力と育成

"岡山城東でも暴力、監督がほおを2、3発"
http://www.nikkansports.com/ns/baseball/amateur/p-bb-tp5-050828-0011.html
 駒大苫小牧のは明確に暴力ですが、上記のような、頬を叩くところまで暴力になってしまうんですね。私だったらこの程度ですと、愛のムチとして不問に附してしまいそうなところです。「怪我はない」とちゃんと書いてあるので、ほんとに平手打ちみたいですし。確かに力による抑圧っていけないとは思うのですが、親からも叩かれにくい近年、こうした痛みに世間が過敏すぎる気がするのですよ。それに、「殴ることは絶対にやってはいけない」などと徹底したところで、人間の思考なんて簡単に変えられるもんじゃないですから、何か別の行為に取って代わられるだけというのが現実な気がします。グラウンド30周だったり、部員ひとりずつに謝らせるのを強制させたり。格闘系のスポーツだと露骨に、合法的に相手を虐めるだけです。
 だれかの文学作品に、年長生が小学生を殴る時に、その小学生をぼかっと殴った後で、「約束だよ。」と自分自身の頬を力強く殴った話が出てきます。このシーンは私にとっては印象的だったのですが、現代ならば、相手を殴らず自分だけを殴って、痛みを知らせるというシーンに変わるのでしょうか。