復活のQちゃん

 日曜日にあった東京国際マラソン高橋尚子が完勝。肉離れの件はさておき、素晴らしい復活劇でした。一昨年の東京国際でアレムに抜かれて2位、それからレースを回避したため五輪に選んでもらえず、その後もレースは走らないというか怪我で出られなかったというか。その間に五輪で新女王である野口みずきが誕生したり世界記録も抜かれたりして、高橋尚子は過去の人になりつつありました。
 「もう高橋の時代は終わったんじゃないか…?」そう思う人もいました。ハーフマラソンに1,2回参加したときもそんなに冴えていなかったですからね。今回もし惨敗するようなことがあれば、ヴァームその他もろもろスポンサーは離れて行ったことでしょう。直前の肉離れの報道に、「あちゃーこりゃだめかなあ」と思っていましたが、蓋を開けてみればいまだ力は衰えず、円熟した走りを見ることができました。36キロのスパートでアレムらを一気に引き離したあの脚力を持っている限り、まだ高橋は第一線の選手として活躍できることでしょう。もっとも高橋が走るという事で恐らく他の有力選手は回避したという背景もあり、その点でこの東京国際は「高橋かアレムか」位しか見所が無かったのは残念ではありましたが。高橋と野口の2人が共に走るマラソンを見たいですね。もちろんヌデレバらも走ればなお良い。