見るに忍びない

 大相撲春場所4日目終了。もちろん見ています。
 今場所のポイントは白鵬大関取り、栃東の綱取り、それと角番の大関陣ですね。
 白鵬はだいぶ体のバランスも良くなってきており順調。綱取りじゃないしハードルもそこまで高くないしね。毎場所どっかでやらかすあっけない取りこぼしをしなければというところでしょうか。
 栃東安美錦に苦杯を舐めさせられたものの基本的に落ち着いた取り口が続いています。綱の見通しは現時点では明るいとは言えませんが、少なくとも10番は問題なく行きそうな体調ですね。
 で、問題は角番の大関陣。大海はまぁ、突き押しが全然だめなんですが持ち前の俊敏性はいまだ健在で、その身体能力だけでも角番の脱出はできそうな感じ。ただ、体のバランスを崩すと大変脆い力士でもあるので楽観はできませんねぇ。
 楽観どころか悲観的にどうしても見てしまうのが魁皇。力士生活の先が長くないのはもう分かっているんです。ただ、ファンとしては1場所でも長く相撲を取ってもらいたい。魁皇は4日目終了時点で2-2。見るからに体重落ちました。まあ、いまは粘れない腰ですから無駄に体重あっても何ですし、結果的に体重を減らした事が動きの良さに繋がれば良いなあとか思っていたのですが、上体起こされるとだめですね。横の動きにも対応できてないし。悪いたぐり癖やめて、相手の廻しをちゃんと警戒しつつ立ち合い踏み込むだけでもいいと思うんですけどねぇ……相撲の基本は攻めることですから。たぐりや引っ張りのような相手の出方を返す技は読まれるとやっぱり厳しいです。圧力がかからないわけだしね。とまぁ、毎日魁皇の取り組みはやきもきしながら見ています。