高校野球もいよいよ最終章

 春のセンバツ甲子園も準決勝が行われ、ファイナルに勝ち上がったのは横浜(横浜)と清峰(長崎)。どちらもビッグスター不在ですが、適度な打撃力と好守のチーム同士。決勝戦らしい息詰まる展開を期待しています。
 この日の準決勝2試合の簡単な感想もついでに。

 ●岐阜城北 4-12 横浜○
 いわゆる横浜の虐殺ショー。岐阜はエースピッチャーが投げ疲れで球威が無くそこを見逃さず狙い打たれてしまいました。しかし、岐阜は11点取られた後で、秋の公式戦で一試合も投げていない太田選手(というか5番のキャプテン)が登板し、おいおい本当に準決勝まで来れるようなチームだったのかと思っていたら、意外にこの太田選手が横浜打線をばったばったと料理していって笑いました。最初からこの隠れ投手が投げていればと思った人はきっと多かったでしょう。
 それにつけても横浜は幸運。1回戦では履生社を1-0でギリギリで破り、2回戦は強打好守の八重山商工(沖縄)に対して優位に進めつつも捕まり、こちらも7-6の1点差勝利。八重山側からすれば、プロ注目の大嶺の登板タイミングを監督が逸したのが敗因。大嶺が出てきてからは横浜は一点もとれる気配が無かった。
 そして第3試合は早実とだったわけですが、早実といえば関西と15回引き分け再試合となり翌日も連戦し、休憩は1日も無いまま横浜と当たったわけです。早実のピッチャー斉藤君は2日間で333球を投げており、それで十分に力を発揮できるはずもなく横浜に虐殺ショーで料理されてしまいました。横浜は前半こそ接戦をなんとか切り抜けたもののその後は労せずして勝ちが約束されていたという状況でした。

 ○清峰 6-0 PL学園
 清峰にはそういった運的要素は特に無く、順調に勝ちあがってきた感じですか。今日はPL学園と当たったわけですが、昔のPLならいざ知らず明らかに貧打。エース前田は今年のドラフト1位枠を争う選手でしたが、やはり若干の疲れは抜けず前半から流れを奪われてしまったという感じでした。逆に清峰のピッチャー有迫の安定ぶりがとにかく目立ちました。この日の投球で甲子園38イニングとなりましたが(38イニングの内訳として)被安打12の失点2、防御率0.71。四死球が逆に22個も与えてるとはいえ、高校野球としては驚きの結果です。ただ、もう勝てるだろうと思ったのに結局9回まで投げてしまった有迫に対して、横浜はエースを試合途中で引っ込めて温存。この差がどう出ますかね。いちおう清峰にはもう一人信頼できる投手がいるわけですが……。
 何はともあれ決勝は明日の正午。楽しみ(〜゚ー゚)〜