レベルの違い

 甲子園は大会7日目。私は午前中から外出しており、帰宅したら3試合目の途中でした。というか第4試合を見られるように調整して帰ってきたのでした。それは 早稲田実業 - 大阪桐蔭 の黄金カード。早実のエース斎藤対桐蔭の主砲中田の対決を見に実に5万人が甲子園に詰め掛けたとか。
 で、終わってみれば 11-2で早実の圧勝。……正直ここまで差が出るとは思わなかった(・・;
 何よりこの試合で目立ったのは早実の斎藤。前の試合(鶴岡工戦)は予選の疲れが残っており球速が期待していたほどじゃなかったのですが、この日はその疲れも取れていたようで序盤から140台の速球をバンバン投げ込みます。9回裏になってもその勢いは衰えず147kmを記録するとか、スタミナの化物ぶりを発揮していました。さすがに相手は桐蔭、斎藤も多少なりは打たれたのですがピンチになると気合が入り投球が冴え渡る。外角いっぱいに決まるストレートに三振を奪うスライダーで毎回の12三振を記録。桐蔭相手にしても格の違いというものがはっきりと出ていました。春のセンバツで酷使されて使い物にならなくなったらと、ずっと心配していたわけで、今日の投球を見て安心しました。注目の中田との対決も見ごたえがありました(結果は斎藤の圧勝)。
 正直、大会前までは 田中=前田>大嶺>斎藤>>川角 の印象だったのですが、今日の7日目終了時点では、大会No1選手として斎藤が一気に繰り上がった感じですね(マスコミの注目度も間違いなくうなぎのぼりに)。もしもプロ志望と言えば一巡目指名も充分アリに。まあ早大に進学するとは思いますが……。
 そんな斎藤くん率いる早実の次戦相手は……清峰
 なんかこのトーナメントブロックって優勝候補だらけなんですが(・・;

 なお、桐蔭としては屈辱的な惨敗。投手のレベル差が明らかでしたが、守備力でも明確に差があったようです。外野手は後ろにボールそらすしキャッチャーは球落とすし。(初戦で横浜を破ったことも含めて)優勝候補と言われましたが2回戦で消えました。まあ斎藤くん相手というのが運の尽きだったでしょうかね。好打者と言えど好投手の前にはそうそう打てないもの。2年生の中田は来年2回の甲子園のチャンス、ぜひ出てきてください。あと3番の謝敷はやっぱり良い選手だと思います。ドラフトで引っかからないかな。

# 余談:斎藤は結局9回完投。スタミナあるのは分かるけど、優勝狙ってるのだとしたら、こんなワンサイドになってるんだし代えて休ませてあげてもいいのにこの監督は相変わらずだなぁ