TVで見たかった…

兵庫国体公式野球の部 決勝
早稲田実業 1 - 0 駒大苫小牧

 国体の決勝は甲子園決勝と同じく早実vs駒苫、つまり斎藤と田中の戦いとなり、みごと早実駒苫を完封で下し優勝、(甲子園とあわせて)2冠獲得となりました。駒苫は連覇が掛かっていましたが、またもや早実に止められたわけです。大会を通してみれば田中のほうが防御率、失点、奪三振、調子いずれも斎藤より上だったのですが、それだけ活躍したにも関わらず、最終的にはこのように斎藤に完封され、しかも田中の唯一の失点をたたき出したのも斎藤であり、「斎藤一人にやられた」と田中ははっきり悔しさを表に出したのでした。
 国体野球なんて普段話題にも昇らないはずでしたが、甲子園の盛り上がりのおかげで1回戦から注目度が高く、そして勝つべきところが勝ち、今日の決勝戦となったわけです。この2校がすべてにおいて抜きんでていたのか? 出場高校数は少なかったとはいえ、殆ど甲子園ベスト16以上のチームだから弱いはずがない。また、早実駒苫も、甲子園の後に新チーム体制となったものの、斎藤に田中を欠いたチームはいずれも秋季大会予選で敗れ、春の選抜への出場は絶望的な状況でした。斎藤が投げていたからこそ早実は負けなかった、同様に田中が投げる駒苫は(早実以外には)負けなかったわけです。まさに役者と言うべきでしょう。
 今大会は、両者ともに決勝で再び合間見えることも充分想定していたでしょうし、それなのに両打線ともにまともに点が取れなかったというあたり、この二人の別格さがよく分かります。
 それにつけても斎藤。甲子園の時より練習不足のせいか調子を落とし、しかもずっと球を受けていた捕手の白川が国体中に肺炎で入院し、急遽控えの2年生とバッテリーを組んでいた背景もあったのに、要所を締めての完封劇。
 甲子園2回戦で早実大阪桐蔭を破った時、桐蔭のファンが某掲示板に投稿していた内容を改めて思い出します。

614 :_ [sage]:2006/08/14(月) 11:20:27 ID:7C86Bg6n
早稲田実は大阪桐蔭を破った相手であるから優勝してもらわないと困る
去年の神宮の駒苫vs早稲田実のDVDを見直したが、斉藤のレベルは確実にアップしてる
しかし田中は確実に劣化してる
日本一のピッチャーの称号を手に入れる絶好の大会になる
むしろ斉藤の大会となる可能性もある
神宮のリベンジ、そして駒苫のV3を阻止し全国制覇できる可能性を持った数少ないチーム
わかってると思うが斉藤がいるこのチャンスを逃せば早稲田実は再び暗黒時代に突入する

大阪桐蔭スレpart25 (dat落ち)
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/hsb/1155376358/614

 優勝の可能性だけでなく、斎藤の大ブレイクや、決勝で駒苫と当たる事まで示唆していた凄い書き込みですよねえ。
 ともあれ、国体では甲子園の優勝がまったくフロックではなかったことを証明して、早実における過去最強チームはここに終わりを迎えたのでした。斎藤は田中とがっちり握手を交わしました。それは4年後、今度はプロ野球の世界で再び対決することを誓った握手。その日が来ることが楽しみですね!