勝利の女神、落つ

 高橋尚子が負けました。東京国際、アレムに負けて2位、それも2:27:21という、アテネ選考には論外というタイムです。いわく、22キロあたりから足が動かなくなってきたとの事。アレムに抜かれてからの走りは本当に痛々しいものでした。
 Qちゃんは無敵だ、という神話はこうして崩れ去りました。まあ、日本人では文句無くトップだし、日本人ランナーでは第1人者である事は負けてもなお疑い得ないのですが、しかし、こうなると来年の選考レースに再出場しないわけには行かないでしょう。最後の選考レースとなる名古屋国際あたりでしょうかね。
 まあ、何にしても残念でした。やっぱり1年に1回くらいしかレース走らないからこんなことになるんじゃないかなあとか思ったりもするのです。調整のためには走りすぎも勿論まずいわけですが、レースの数こなしていくことでやっぱりレース感覚というか、当日の調整能力を付けられるようになるわけですし。男子の話ですが、油谷繁あたりはレースでまくって、コンスタントに記録出していく力を身につけたわけですしね。
 今回の負けで神話が失われ、高橋尚子への注目が1段階下がった事で、気兼ねなくいろんなレースに走れるようになるんだったら、かえってよい結果だった……とも言えなくもないわけです。
 ちなみに日本人2位は14日に名前挙げてたとおり、
>ロバ、アレム、嶋原清子などなど、やはり色々な選手の走りを見てみたいわけだ
 ここに書いていた嶋原清子でした。この人も、オリンピック級にはまだまだ手が届きませんが、着実に力は付いてきていますね。
 最後に……報道下手でしたね。走ってる場所の紹介や現在のタイムくらい表示しなさいな。内容も懸念どおり、高橋尚子一本報道でしたし。