結局誰も止められなかった

 "荒れない"春場所の結末、朝青龍が2場所連続の全勝優勝で幕を閉じました。最後まで優勝を争った千代大海朝赤龍魁皇はともに13勝2敗。普段の場所で言えば13勝は優勝ラインなのですが、無敵の横綱も含めて13勝以上が4人、いやはや凄い場所でした。以下、何人かのお相撲さんの結果についての評価。
 朝青龍(15-0)。先場所は風邪、今場所もやや動きが悪かったような気がしますが、そんな中で30連勝、もう言うこと無しです。強い横綱が居るとやはり土俵も締まりますね。
 千代大海(13-2)。途中ひどい相撲も多かったのですがともかくも勝ちつづけ、今場所も魁皇に勝てずに10連敗。大海が横綱になるには朝青龍魁皇を倒さないとまず可能性も無いわけで、今後この壁をどう破るかが問題となるでしょう。
 魁皇(13-2)。いつもの強引な投げが影を潜め、寄り切り相撲に徹していました。朝青龍朝赤龍への負けは呆気なさすぎましたが、13の白星の殆どが万全、「実力は横綱級」とよく言われる通りの相撲でした。
 若の里(8-7)。強い相撲は圧倒的なのに負け方が酷かったですね。その力から言って、すでに武双山より強いと思うのですが……まあ、まだ大関取りのチャンスは何度か来ると思うので、来場所以降また頑張ってもらいたいと思います。
 武双山(9-6)。今場所序盤は磐石の強さを見せていましたが終わってみれば指定席のクンロク。上位戦に弱すぎな上に下位にも負け、優勝争いにまったく絡めないいつものパターン。
 栃東……は休場。来場所角番ですが、なんかやばそうな気配が。
 垣添(6-9)。上位の壁に跳ね返された格好です。戦い方はだいぶ完成されているので、あとは経験ですね。またそのうち上位に戻ってくるでしょう。
 旭天鵬(10-5)。四つは見ていて非常に安定感があります。前頭2でこの成績ということは関脇でも同成績を挙げることが可能なわけで、もう一皮向けると大関が見えてきます。
 ……他の力士はまた後日。