イラク問題いろいろ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00001062-mai-pol
 救われた彼ら3人の件について。やはり退避勧告の出ている地域に行って被害に逢うのは自業自得だと思いますし、ボランティアは人に迷惑をかけないように行うのが当然。これだけ大騒動になった挙句に被害者の人たちは「またイラクに行きたい」「残りたい」と発言したものだから、政府の人たちも腹立ったようで、厳しい言葉が目立ちますね。まあ、彼らはいろんな情報から遠ざけられていたのだと思うし、それなりに混乱した環境にあっただろうから、正常な判断力を失っていたとして、彼らの不用意な発言については私は苦笑だけに留めています。解放されたときの映像で、聖職者たちに示す態度もどうみても礼儀を欠いていましたが、もうちょっとしゃんとしてほしかったなと思いつつ、やはり同様の理由にて目くじらは立てない方が良いかと。同じ立場に立たされたと仮定して、冷静に対応できる自信ありませんもん。一度帰国した後で、彼らはどれほど日本中、いな、世界中に大きく取り上げるところとなってしまったかを認識して、改めて自分の行動について考えてもらえれば。それでさらに「やっぱりイラクに」とか言い出したら「んじゃ亡命しなさい」という誰かの発言に同意したくなります。
 しかし今回の件でほんと政府はいくらお金を使ったんでしょうね。それを明らかにするのは興味深いですが、 冬柴氏の「彼らに払わせろ」はさすがにあんまりかなと。まあ、懲罰の意味で100万くらいならいいのかもしれませんが。
 ちなみに私は派遣反対派だったことは過去に発言した通りです。ただし今回の武装グループの要求に屈して撤退するかどうかについては明確に「否」だったわけで。今後どうすべきか? 極めて楽観的な見方をすると、派遣されちゃったからには自衛隊の皆様方には頑張って貰いまして、インフラその他の整備をして、「アメリカと繋がっていようが日本はイラクの人にとって利益になる」という認識をもっと彼らの間に浸透していけばなあと。ただし治安のさらなる悪化によってはサマワを潔く離れてもらいたいですけどね。派遣するまえは「サマワは安全だから、人道支援のために行けるのだ」と主張してたわけですし。
 あとは……アジアの中ではそれなりのリーダーシップを持っているらしい日本ですから、もっと頑張って国連に働きかけて、国連主導というのは無理にしても、いまのアメリカ主導という状態をなんとかして少し削ってもらえればなあと、現実的には難しいところなのですが(国連はアメリカに比べて力が弱すぎるし)そんなことを願っているわけです。