winnyの開発者47氏タイーホ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040510-00000002-yom-soci
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0405/10/news008.html
 あー、とうとう踏み切っちゃいましたか。まあ、よろしくない目的に使う人が大量に居て、しかもその特定が難しいとなれば、根元から押さえつけるという方向になるのは分かります。
反復しますが、「包丁を作った人を逮捕するようなものだ」と擁護されているわけですが、nyという包丁は特別なシロモノで、その包丁を用いて悪事を成す人たちを捕まえられない。だとしたらその特殊な包丁を作らせないようにしてしまう…と。作者にとっては、まさにその機能的特徴である暗号化がアダになったといった所でしょうか。
 えと、私の意見? あー、nyが良いことより圧倒的に悪いことのほうに使われていたわけですから、規制くらいならされてやむなしと思っていたわけで、こういう逮捕も仕方ないんじゃないでしょうかね。氏の逮捕そのものはあんまり喜べなかったりはしますけどね。
 nyとかのまずい所って、著作権というものの存在を無視しちゃえるといいますか、その意識を感じることなくブツをゲットできる所にあるわけで。最初は「うわ、これ本当はやばいモノなんだよね」とかおそるおそるDLしていた人が、次第に「まあ捕まらないしね」と常用しはじめ、で、「だってそこにブツが置いてあるんだから欲しくなっちゃうよね」と、ほほいのほいと著作権のある作品を次々DLしてしまうようになる。利用者に倫理喪失(ネット世界的にはモラルハザードと呼ばれているやつね。本来こう呼ぶと誤用らしいんですが)を引き起こしやすいシステムなわけですよ。「明らかに侵害しているものは注意し、nyを使えないようにする」というような自浄機構が整備されていればこうはならなかったんでしょうね。もっとも、そうしてしまうと、このnyが今日のように使われることは無かったわけでしょうが。
 なお私は、MXもnyもDLして、それぞれ数時間だけ使用してみた後、使ってません。便利な面も確かにあるけど、なんというか特に私のネット生活においては必要ないシロモノだったので。

(追記)↓経緯などまとまっていたので追加リンク。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0405/10/news028.html