綱とり崖っぷち

 魁皇白鵬に不覚を取り2敗(8-2)。残り全勝以外横綱昇進はほぼ無理で、それはつまり、全勝の朝青龍も倒さなければいけないわけで、相当に苦しいと思われます。しかし可能性はまだ残されているわけで、ファンとしては負けるそのときまで勝利を祈るのみです。まあ、今場所の綱とり失敗したとしても12-3なら来場所に繋がるため、残り5日、気持ちを切らさず取りきってもらいたいと思います。
 ところで白鵬に不覚をと書きましたが、相撲内容からして実際は不覚でも何でもなかったわけで。ひたすら白鵬の強さが目立ちました。まだ幕内に上がってきたばかりの新鋭なのに、幕内上位を楽に屠っていく。親方衆もその能力の高さにベタ誉めで、遠からず大関に上がってくるでしょう、怪我さえなければね。
 なお優勝戦線は、全勝の朝青龍(10-0)を筆頭に、若の里(9-1)と白鵬(9-1)が続いています。若の里もこれだけ勝ちこめるのは久しぶりで、武双山が引退し、栃東大関陥落が決定的となった今、その後釜に収まるべき人ですから、ぜひ今場所、あるいは来場所で昇進してもらいたいと思います。「史上最強の関脇」なんてギャグですからね…。