鷹月ぐみな、スルガ銀行へ行く(1)

 皆さんは、貯金をどのように守っているでしょうか?
 私のように一人暮らしだと、この点少し心配です。基本的には通帳orカードor現金を、家か、さもなくば常時携帯することになります。或いは、親が居るならば親元に預けておくといったところでしょうか。
 携帯する場合の危険性は、落としたり、悪人に絡まれたりした場合に取られてしまうことにあります。基本的には必要以上の貴重品は持つべきではないとよく言われるところです。
 一方、家に保管しておいた場合は空き巣に狙われます。一人暮らしのアパートには、平日人がいない時期を狙って空き巣というものは入ってくるものです。幸いながら私は一度も被害にあったことはありませんが、自分の長らく住んでいるアパートの1階は、窓割られて空き巣に入られてますし、会社の知り合いも空き巣に入って色々取られたりなどしました。そんなわけで他人事ではありません。
 家の、とても盗まれないようなところに隠しておくのが今のところ安全な方法に思えます…が、長期に家を留守にする場合はそれでもやはり心配なものです。
 ここで、次のように言う人も居るかもしれません。「カード取られたところで、暗証番号が分からないんだから大丈夫だよ」
 この人は勿論無知というべきでしょう。いまやキャッシュカードが取られてしまえば暗証番号も読み取られてしまうと思うべきなのです。いや、取られたならともかく、ずっと家に保管しておいたつもりなのに、いつのまにか銀行口座から預金が取られてしまう被害も急増しています。各銀行もこの問題には頭を悩ませていて、少しずつ偽造されにくいICカード型に変わりつつあります。しかしこのICカード型が安全か?と言われれば、まだ不安は残ります。暗証番号認証方式である限り、カードが盗まれてしまった時点で、取られてしまう可能性は否定できません。
 私はメイン口座であったUFJ銀行に相談に行きました。いや、私の持っている資金なんて、1年やそこら食える程度でしかないわけですけれども、それでも貴重な財産です。しかし、窓口のお姉さんは言いました。
「カードや通帳は取られてしまえば、預金は完全には保護できませんね。定期預金方式だって、通帳があれば解約できてしまいますから、本人偽装するものさえ揃ってしまえば取られてしまいます。結局のところ、常時携帯して、取られないようにするしかないんじゃないでしょうか」
 どうすればいいんだ!
 と言う所で、静脈認証方式を取っている銀行の存在を耳にしたわけです。耳にしたのはもうだいぶ前のことなんですけれどね。静脈認証!個人パターン認識ですから、たとえ通帳やカードが奪われて暗証番号がスキミングされても、簡単には引き出せなくなるわけで、財産保護にはうってつけのシステムと言えます。
 これを採用している銀行は2行ありました…ひとつは東京三菱銀行、それとスルガ銀行
 東京三菱は全国メジャー銀行で、かたやスルガ銀行は静岡圏マイナー。じゃあ前者のほうがいいじゃんと思っていると、
・東京三菱の静脈認証預金は、年会費その他がかかります(初年度年会費は無料サービス中)
・東京三菱の静脈認証預金は、安定した収入を持つ人に限ります
 俺、無職! ということで、三菱は残念ながら選択肢から外れ、スルガ銀行を選ぶことにしました。そんなわけで本日、スルガ銀行に口座を作りに行ってきたわけなのです。