やくざな人たちのやり方

 私の現在働いている会社の職場に、来客がありました。「xxシステム」とか、IT系の実践的経済講習会の組織だとかで、うちの社長がこの講習会に参加しているようなのでした。ところで、この来客の旨伝えてきた時は確かに女性の声でした。ところがいざ通してみると、目の釣りあがったオジサンが2人、のしのしとやってきたのでした。
 「あれれ…?」トラブルの予感です。
 で、なにやらうちの社長相手にドスの効いた声でいろいろ告げ始めるのでした。
 要約すると、「おたくは講座に受講しているわけだが、全部で24回の講義となるわけだが、一括で講義の教材費および受講代を払ってもらいたい。一回分で\38,000で、合計\912,000になる」との事。ビックリしたのはうちの社長側。全然約束と違うらしいのです。そもそも教材費の事なんて契約時には一言も言ってなかったそうな。そう反論しかけると、それを遮り、「お宅は何を言ってるんだ。ちゃんとそう口頭で話したじゃないか。それに講座に教材費が要ることくらい知ってるはずだが。不勉強なのは困るよ君?」などとまくし立ててきます。
 「そんなことは聞いてない。うちには顧問弁護士が居るんでね。彼を通してもらうことにする」と社長が言い、「お宅ねえ。顧問弁護士だって? この問題には弁護士は関係ないんだよ。お宅は契約して受講しているんだから。いい加減な事を言われても困るんだがね?ああ?」
 「ごろつきキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!」
 「怖いよー><」と、そのフロアで働く私やほかの社員たちは、どきどきしながら仕事をしていたのでした。目を合わせると怖いので、聞き耳だけ立てるという感じで。
 30分くらいして、漸く「あなたに話すことはない。弁護士を通じて連絡さしあげます」と彼らを出口へご案内、お引取り願ったのでした。(もちろんこの対応が正解)
 ビジネスの分野にも、こういう悪徳商法手口を使う人たちがいたるところに罠を張っているんですねえ、としみじみ思ったエピソードでしたとさ。