みんなもう気づいてる

"日本の常任理「絶対阻止」 中国、途上国に圧力 枠組み決議案提出 来月以降に"
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050608-00000001-san-int
 中国が反対するだろうというのはだいぶ前から言われてましたが、断固阻止の活動は日本からみればもはや悪質な相手としか言えません。明白な敵意を見せているわけで、そうした相手と仲良くやっていこうというのは無理があります。既にそうなのですが、よりねじれた関係ができあがるだけでしょう。経済関係としてはお互いかなり重要なパートナーなのですが、政治的友好関係に寄与していない現実は注視すべきです。大量の中国人が日本に入ってきてますが、彼らがいかに日本や日本人に好意を抱いてくれたとしても、いまの中国の政治体制では何ら影響を及ぼせない。四行原則的に中国に向かい合うべき。
 もっとも今回の常任理事国問題については、現条件においては、アメリカも反対に回りました。だいぶ前から周到に計画してきたことについて「十分な議論を行ってからにするべき」などと発言するというのはつまり「計画を破棄せよ」ということです。もっとも中国が見せているような敵意はアメリカ側にはありません。日本に対してというより、インドやドイツも含めて、拒否権付与の可能性のある理事国が増えることでの影響力低下を警戒してるだけでしょうし。まあ正直なところ、私は拒否権そのものがかなりおかしい権力だと思っているので、そんなものが多数の国に付与される必要はないなぁと。かといって拒否権なしの理事国というのは、理事国同士で明白な上下関係ができあがってしまい、正直こちらもおかしいなと。このあたりは日本人は単に中国を目の上のたんこぶにしてるだけでもあるんですけどね。「アメリカやロシアの拒否権はまあいいけど、なんで中国がそんなの持ってるんじゃ」と。
 とりあえず、拒否権なしで理事国になるくらいなら「中国の圧力によってつぶされた」というイメージを諸外国に植えつけさせた上で計画不成立にしたほうがいいなというのが私の思い。事務総長の面目も潰れることそのものが国連に本来改革が必要だということを認知させてくれます。
 ……中国が信頼に足る国なら別に「中国>日本」という関係だって納得してもいいんだけど、あらゆる彼らの行動が、中国は信頼できないと主張してるわけで。