リアル移転計画(6)

 相変わらず、浦安(旧居)と中野(新居)を移動する毎日です。旧居の雑貨をダンボールに詰めているのですが、一体何箱あればいいんだと言うくらいに量があります。それくらい今までの6畳ワンルームは布団付き倉庫になっていたわけですね。
 旧居は通りから外れた路地にある鉄筋のアパートの3階(最上階)でした。新居は通りに面した、といってもそれほど交通はないところですが、木造アパートの1階(2階立て)となりました。木造の1階に住むのは初めてなのですが、今までとやはり違うんですね。
 まず、外の物音がストレートに聞こえてくること。隣や上の階の物音も聞こえます。それはつまり、自分のこの新居の部屋から出した音や声もそれなりに漏れてしまう、ということですね。私は家で時々歌や音楽を口ずさむ癖があるわけですが、前はまったく人目も気にせず口ずさめたわけですが、今度は少しそのボリュームは下げないとまずいかもしれません。美少女ソフトの音量についても同様(・・;;
 あと、交通量は少ない、とは書きましたが、困ったことにすぐ近くに資材置き場が2箇所もあり、時折トラックの音や運搬の音がします。そういうわけで、音については前よりは環境として悪化したように思えます。まー、大通り近くとか電車音が聞こえるとか、そういうわけじゃないので、まあ十分慣れる程度だとは思いますけどね。でも、人の足音がカツカツ聞こえまくるところで作業をするのは慣れるまではちょっと違和感を感じてしまいそうです。
 それと、木造1階ということでこれは予期していましたが、虫が入りやすいこと。具体的には蝿と蜘蛛。庭付きのアパートなものですから、そこにうじゃうじゃ住んでるんでしょうね。まあ、よほどの必要が無い限りはここに2年間は住むことになるわけですから、何であれ慣れていくしかありません。

 まあ、それはさておき中野という街について。特筆すべきは駅前の商店街です。さらに具体的に言えばサンモール通りと中野ブロードウェイ。この二つは繋がっており、両方とも本当らしいショッピング・モールです。
 「本当らしいモール」……すこし説明を要します。モールという言葉は皆さん知っていると思いますが、平たく言えば大規模商店街です。ただし車両は通れない、歩行者専用であるという条件が付きます。ここまでは日本的モールでして、海外のモールの特徴をさらに付与すると、「天井があることが多く、一続き感がある」「立体構造になっている事が多い」「通りは直線、あるいは四角により構成される」「食堂と商店がバランスよく配置されている」「専門店が多い」といったあたりでしょうか。中野のそれらはまさに海外のモールにだいぶ近接しています。
 まあモールの説明はともかく……圧巻はブロードウェイ。専門店がたくさんあるわけですが……私も「まんだらけ」があることくらいは知っていたのですが、いざここを回ってみると、大小さまざまな店がそれぞれまんだらけに引けをとらない、怪しさ満点の専門店群。ドール・フィギュアあり、おもちゃ専門あり、アイドル専門中古雑誌店ありーの。一言で言うならアキバの怪しさが雑魚に見えてしまうくらい。とはさすがに言いすぎかもしれませんが、アキバにあるラジオ会館、ああいった店が大量にある所、といったところですかね。アキバをオタクの巣窟と言うなれば、中野ブロードウェイはマニアの巣窟ですかねえ。パソコン系とか、アダルト系は弱いですけどねさすがに。まあ、初めて行ってそこそこカルチャーショックを受けてみたので、東京近辺に住んでいて行ったことのない方はぜひぜひ一度。