久々の観戦/14日目

 朝青龍千代大海を問題なく寄り切ったものの、琴欧州は体が硬かったか、稀勢の里に攻められると右足を滑らせてそのまま土俵外に。かくして横綱琴欧州は2敗で並び、今場所も「終わってみれば朝青龍」の匂いが濃厚となってきました。琴欧州は昨日の負けで吹っ切れるどころか、「今日は何が何でも勝たなくては」と逆に気負っていたようにも見えました。実際ちょっと痛い黒星です。来場所の大関取りのためにも今日の黒星は大きく影響しますからね…。
 明日はいよいよ千秋楽。個人的には久しぶりに優勝決定戦が見てみたい気がします。
 その他、今日見所のあった相撲といえばやはり安馬-時天空戦。6分42秒の水入りの大相撲でした。といっても、お互い攻めにくい体勢になり、時天空側が足技で何度も仕掛けるもすべてかわされ膠着状態、というあまり表立っては攻防の見えない一番だったのですが、TV観戦だとこういう膠着状態は「おいおいまだかよ…」と思ってしまうのですが、実際に実地観戦して見ていると、その力士の息遣いまで聞こえてくる感じもして、息抜けずにずっと見ていました。今日のふたつの大一番があっけなかっただけに、きっと他のお客さんもこの一番が思い出に残ったことと思われます。
 しかし魁皇若の里もいない土俵はやっぱり何か寂しいですね。追風海は幕下だし栃乃洋も調子悪く来場所は十両陥落と贔屓力士が惨憺たる状況だ(・・;