終わってみれば朝青龍

 9月場所も朝青龍の優勝で幕を閉じました。決定戦になれば横綱が有利とは思ってたけど、まったくその通り。実況も言ってましたが完全に琴欧州の動きをすべて読みきって悠々と勝利していました。6場所連続優勝、名実共に大横綱の道を歩き続けています。
 しかし琴欧州賜杯は手にする事はできなかったとはいえ堂々の13勝で来場所は大関獲りです。先場所は12勝しており、単純計算では勝ち越しの8勝で目安となる33勝をクリアできますが、恐らくは10勝以上で満場一致、9勝で何だかんだ言われながらも昇進、8勝は見送りとなるでしょう。ぜひ高いレベルでの大関昇進を果たしてもらいたいと思います。来場所は魁皇若の里とも当たるでしょうから、一層の奮起が必要だと思いますが。
 以下、他の力士について少しずつ。
 栃東(10-5)。魁皇の怪我と大海の不調で大関陣のみっともなさが続く中、最近安定感を誇り土俵を落ち着かせてくれています。ただし、力負けするところも多く、最終的には優勝戦線にも残れない、いわゆる「並の大関」という印象があります。
 千代大海(10-5)。場所前の予想を凌ぐ二桁。不調の波が始まるまでは、歴代大関の中でも強い方に分けられていたわけですから、まだ力が残っているならしっかり稽古を積んできてもらいたいです。
 魁皇(0-4-11)。来場所最大の心配どころ。まあぼちぼち限界に近いのは分かるんだけどね。
 白鵬(9-6)。先場所は怪我休場による負越しを経験しており、大関獲りも来場所からやり直し(3役に戻れるので)。かなり多くの人が「今年中に大関になる」と信じていたのですけれどね。怪我さえ治せばコンスタントに10勝勝てる人だとは思うので来年期待ですね。
 稀勢の里(12-3)。日本若手のホープで優勝次点の立派な成績、と言いつつも前頭16での成績なので結局は来場所次第。なんていうか琴欧州の優勝をジャマした悪役だった気がする(^^;
 琴乃若(8-7)。幕内最年長の若様は立派に勝ち越し。館内の声援も場所ごとに大きくなってるんですよね。魁皇同様、一場所でも長く相撲を取ってもらいたいお方。
 普天王(5-10)。新小結のブログ王でしたが、中盤8連敗がとにかく痛かった。体つきもいいし頭も良さそうだし、今はひたすら学ぶ時。そもそも先場所は不戦の白星が2つあったおかげで三役昇進できたわけで家賃が若干高かったわけです。栃東クラスになれる潜在能力はあると見てるので、安定してまずは三役に居られるよう頑張ってもらいたいと思うのでした。

 ま、ともあれまた来場所。