五月場所終了(2)

 五月場所感想の続き。白鵬雅山以外の話題。
 魁皇は最終的には9-6。胸を痛めて以降は相撲にならなかったのですが千秋楽の旭鷲山は圧倒したというか旭鷲山のやる気が最初から無かったというか。まあ8番では勝ち越しと言えど大関としては格好悪かったので良かったです。腰はそれほど悪くなかったようなので、胸の怪我はなんとか治してもらって来場所に期待をかけます。綱とりはいまのところ望みませんが、腰さえ大丈夫なら優勝するチャンスは0ではないと思いますので。まー魁皇は初日の弱さをどうにかしてもらいたいところ。年齢のせいもあるけど稽古量が少なくなっている証拠なんだろうなあ。
 千代大海は10-5。こちらも後半戦は負けが込みました。10日目終わって9-1と快進撃だったのにも関わらず優勝候補に名前が挙がらなかったのはやはり白鵬あたりに勝てる可能性は無いとみんな思っていたんでしょうね(^-^;
 関脇では雅山の14-1はともかくとして、琴光喜は8-7。関脇の地位こそ守るんですが琴光喜はどうにも脆さがあるんですよね。あと、負けた相手が雅山はともかくとして朝赤龍時天空旭鷲山白鵬露鵬黒海(全部外人力士)ってどうよ。
 小結では旭天鵬5-10、安馬4-11とこちらは出直してきなさい状態。
 横綱あるいは大関と当たる前頭1−5での勝ち越し力士は、稀勢の里(前1、8-7)、朝赤龍(前2、10-5)、琴奨菊(前3、9-6)、旭鷲山(前5、9-6)、露鵬(前5、8-7)といつもよりかなり多め。相手に黒星を確実に配給する朝青龍が休場したのがやっぱり大きいところですね。小結の席が空いたので、小結には朝赤龍稀勢の里が上がってくる感じかな。しかし稀勢の里は期待の若手なのはともかく、常にムスっと睨んでて恐いぞ。勝負の場だからそれもアリって言えばアリなんですがあまり応援したいとは思えない雰囲気が(^^;)。このあたりも含めて余計に安馬あたりに歓声が飛ぶのかも。
 その他。欧州系外人力士では琴欧州8-7、露鵬8-7、黒海8-7、白露山10-5、把瑠都11-4と全て勝ち越し。把瑠都は1年後には大関になっても全くおかしくない器としても、白露山が地味に二桁。露鵬黒海は壁にぶつかって三役以前で足踏みしている中でこの新鋭の活躍にも地味に注目していいかもしれません。なんていうか一番ロシアンパワー(?)なるものを感じられる力士なので。露鵬は独特の動きの癖を直そう…
 高見盛はここ何場所も連続負け越ししていましたが漸く今場所は千秋楽で露鵬を破って給金。8-7ではあまり番付は上がるまいが、前頭8枚目あたりに安定して居てもらいたい力士なのですよね。
 十両は優勝力士ですら10-5と、数字的にはそれぞれ潰しあって低調に終わった場所でした。新十両かつ弓取りの皇牙が10-5(優勝同点)と活躍したのが唯一の特筆点ですかねえ。十両で今後期待できる力士は寶智山琉鵬くらいかな。海鵬とか隆乃若は徐々に落ちてる感じ。この2人の力士を見ていると、(土佐ノ海はそれなりに目立ってるからともかく)地味に幕内を務めている玉春日って丈夫なんだなと改めて思ったりしますね。